詳細
欧州連合(EU)は2023年に「欧州経済安全保障戦略」を初めて策定し、ロシアの脅威やコロナ禍を受けて供給網の強靭化などを重視する姿勢を打ち出しました。しかし、加盟国の権限や産業構造の違いから政策実行には乖離があり、中国との経済関係を重視する一部の国は、デリスキングに慎重な姿勢を見せています。米中対立や関税措置の影響も相まって、自由で公正な国際経済秩序の維持には日欧の連携が不可欠となっており、戦略物資の安定供給や技術標準の共通化などにおいて協力の可能性が期待されます。本セミナーでは、欧州の対中戦略を俯瞰しつつ、経済安全保障の観点から日欧協力のあり方を探ります。欧州連合(EU)は2023年に「欧州経済安全保障戦略」を初めて策定し、ロシアの脅威やコロナ禍を受けて供給網の強靭化などを重視する姿勢を打ち出しました。しかし、加盟国の権限や産業構造の違いから政策実行には乖離があり、中国との経済関係を重視する一部の国は、デリスキングに慎重な姿勢を見せています。米中対立や関税措置の影響も相まって、自由で公正な国際経済秩序の維持には日欧の連携が不可欠となっており、戦略物資の安定供給や技術標準の共通化などにおいて協力の可能性が期待されます。
本セミナーでは、欧州の対中戦略を俯瞰しつつ、経済安全保障の観点から日欧協力のあり方を探りました。
プログラム:
16:00 開会挨拶
- パウル・リナーツ コンラート・アデナウアー財団日本事務所代表
16:05 ご挨拶
- 麻生太郎 中曽根平和研究所会長
16:15 基調講演「ドイツと欧州はいかにして中国に対応しているか」
- ヤン・チェルニッキ― (Jan Cernicky) KAS経済・イノベーション部長
16:45 パネルディスカッション
- モデレーター:川島 真 中曽根平和研究所 研究本部長 / 東京大学大学院総合文化研究科教授
- パネリスト:猪俣哲史 日本貿易振興機構・アジア経済研究所 上席主任調査研究員
- パネリスト:岩間陽子 政策研究大学院大学教授
- パネリスト:シュテフェン・ヒンデラング (Steffen Hindelang) CELIS Instituteエグゼクティブ・ディレクター兼共同設立者 / ウプサラ大学法学部教授
17:50 質疑応答
18:05 閉会